マウスDAIV 5Nレビュー 軽量で持ち運べるハイスペックノートパソコン

2021年2月9日


DAIV 5N。機材貸出:株式会社マウスコンピューター


マウスコンピューターのDAIV 5Nは、ハイスペックなCPUとグラフィックスを搭載したノートパソコンです。

15.6インチのサイズでハイスペックなPCにもかかわらず、約1.77kgととても軽量で扱いやすく、携帯性にも優れたノートパソコンです。普段は自宅などで据え置いて使いながらも、必要に応じて持ち運ぶこともできる便利さがあります。

非常に高い性能で負荷のかかる処理も高速に実行できます。sRGBカバー率99.8%の広い色域のディスプレイを搭載し、クリエイティブ系の作業も実行できます。

今回実際にDAIV 5Nを操作してみましたので、そのレビューをご紹介します。


当製品は販売終了しました

現在販売されているマウスコンピューターのノートパソコンのレビューはこちらの記事をご参照ください


詳細はこちら → マウスコンピューターのノートパソコン紹介







ハイスペックなCPUとグラフィックスを搭載し、プログラミングやCAD、イラスト・デザイン制作などの高い負荷のかかる作業にも使える


マウスコンピューターのDAIV 5Nは、ハイスペックなCPU(Core i7-10870H)とグラフィックス(NVIDIA GeForce RXT 2060)を搭載した非常に高性能なノートパソコンです。




プログラミングやCAD、イラスト・デザイン制作など、CPUやグラフィックスに高い負荷のかかる作業にも使うことができます。

工学部などの理系の学生は、研究活動で計算や解析などの負荷のかかる処理を行う場合がありますが、DAIV 5Nはとても高い性能なので快適に処理することができます。理系の場合、大学の研究室で専用のパソコンが準備されていることが多いですが、自分のPCでも作業を進めたいときにこのようなハイスペックなPCがあると、作業が進みますし、知識や技術も身につきやすいです。


DAIV 5Nでプログラミングを行っているイメージ。


また、グラフィックス性能が高いので、イラスト制作やデザイン、CAD、画像や動画編集といった作業にも使うことができます。下でも解説しているように、ディスプレイの色域は広く、正確な色彩を表現することが可能です。

デザイン系の学部や学科で使ったり、趣味でイラストを描く、動画編集をするという用途にも使うことができます。


DAIV 5Nでイラスト制作を行っているイメージ。






持ち運ぶこともできるハイスペックな15.6インチの軽量ノートパソコン


マウスコンピューターのDAIV 5Nは、上述したようにハイスペックなCPUとグラフィックスを搭載したノートPCですが、15.6インチのサイズで重さは実測でわずか1.75kgしかありません。ハイスペックなノートPCというと、2.0kgを超えるものが多いのですが、非常に軽量にできています。


DAIV 5NとA4ノートの大きさの比較。15.6インチのサイズなのでA4ノートよりも大きいが、奥行、横幅ともコンパクトになっている。



DAIV 5Nの重さを計量しているところ。


ただ、1.7kgの重さなので、頻繁に持ち運んだり、長時間持ち歩くのは疲れるかもしれません。普段は自宅や大学で据え置いて使うことになると思いますが、それでも大学などに持ち運ぶ必要が出てきても十分に持って行くことができます。ハイスペックなノートPCでここまで軽いものはなかなかないので、持ち運べるハイスペック・ノートPCを探している方には良い選択肢になるでしょう。



DAIV 5Nをリュックに入れたところ。







色域の広いディスプレイを搭載


ディスプレイはフレームが非常にスリムになっていて画面占有率が高いです。見た目的にかっこよく、映りもとても良いです。





ディスプレイは色域が広く、sRGB比は99.6%となっています。正確な色表現が可能です。

ネットや動画を見たり、Officeソフトを使ったレポート作成をするのもとても見やすいです。

また、画像や動画編集、デザインやイラスト制作などのクリエイティブな作業をするのにも適しています。

sRGBカバー率 99.6%
 sRGB比 103.1% 
Adobe RGBカバー率  74.8%
Adobe RGB比 76.4%


視野角も広く、上や横など、別の角度から見ても綺麗に表示されます。見やすいディスプレイです。




解像度は1920×1080(フルHD)です。








キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。




キーの大きさは特に問題ありません。キー同士が詰まっているように見えるかもしれませんが、全く問題なく入力できます。




テンキーの配列は一般的なものとは違う並び方になっています。




打鍵感も良く、しっかりと入力できます。




タッチパッドです。




バックライトにも対応しています。下の写真のようなイルミネーションになっていて、ゲーミングノートPCのような雰囲気です。もちろん、イルミネーションのON/OFFは切り替えられますので、不要な方はOFFにすると良いでしょう。







周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースは側面部と背面部に配置されています。

まず、背面部にあるものは下の写真のようになっています。プレゼンで使うHDMIポートや、LANケーブルを挿す有線LANポートがあります。USB Type-Cも1つ搭載されています。比較的長いケーブル類は後ろに挿すようにできているので、パソコン周辺がすっきりと使えるようになります。




左右の側面には標準サイズのUSBポートが3つとmicro SDカードスロット、マイクとヘッドフォン接続コネクタが搭載されています。






SDカードスロットはmicro SDカードに対応しています。








HDMIポートを搭載し、プレゼンや2画面での作業ができる


大学のゼミや研究室でプレゼンをすることになっても、HDMIポートが搭載されているので、HDMIケーブルを挿すだけで簡単に対応することができます。モニターやプロジェクターなど、多くの機器がHDMIに対応しています。




実際、DAIV 5NとモニターをHDMIケーブルで接続してみました。下の写真のように問題なくPCの画面を映し出すことができました。




また、PCと同じ画面を映すだけでなく、モニターを新しいディスプレイとして使うことも可能です。2画面使えるようになるので作業がはかどります。







カメラとマイク、スピーカーを搭載し、オンライン講義にも対応できる


カメラはディスプレイの下側に搭載されています。その分、ディスプレイのフレームを細くできるので、軽量化とコンパクト化に成功できているように思います。




スピーカーは本体の底面の左右2か所に搭載されています。サウンドは若干ライトな感じがしましたが、問題なく聞くことができると思います。




音質は自分好みにカスタマイズすることができます。





また、マイクも搭載しているので、ZoomやTeamsなどのビデオ通話ソフトを使ったオンライン講義にも対応することができます。





パソコンの性能を制御する機能を搭載


電源ボタンの横には、パソコンの性能をコントロールできるボタンが搭載されています。通常のモードであるエンターテインメントモードと、より性能を高めることができるパフォーマンスモードを利用することができます。

このボタンを押して、ボタンのすぐ横側が光った状態がパフォーマンスモードとなります。








静音性の確認


上述のパソコンの性能を制御する機能を利用して、エンターテインメントモードとパフォーマンスモードとで、動作音の大きさを確認しました。

両モードとも、負荷のかからない作業をしているときは比較的静かです。アイドル状態でもわずかに動作音がしていますが、気になるほどの大きさではありません。

CPUに負荷がかかると動作音は大きくなりました。エンターテインメントモードでは、モバイルノートPCなどと比べると動作音が大きいのですが、ハイスペックなノートパソコンとしては普通の大きさです。ただ、ハイパフォーマンスモードにすると、だいぶ音が大きくなりました。

CPUとGPU(グラフィックス)をバランスよく使用した場合には、動作音は一般的なレベルに収まりました。


測定項目  音の大きさ 
エンターテインメントモード  パフォーマンスモード 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~31db
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~31db
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~31db
動画閲覧時
(フルHD動画視聴)
28~31db
CPU 100%使用時 47~48db 51~52db
ファイナルファンタジー14
漆黒のヴィランズをループ再生
CPU:10~40%
GPU:20~60%
41~47db 






仕様と性能


マウスコンピューターのDAIV 5Nのスペックをご紹介します。なお、製品仕様・販売価格については変更となる可能性があることをご了解ください。

 OS Windows 10 Home / Pro
 CPU Core i7-10870H
メモリ 16GB / 32GB / 64GB
ストレージ SSD 512GB / 1TB / 2TB
 グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 2060 
 光学ドライブ -
SDカード
スロット 

(micro SDカードスロット)
USBポート USB3.1 × 1
USB3.0 × 2
USB Type-C × 1
 HDMIポート
有線LAN
無線LAN
 サイズ 15.6インチ
 液晶 Full HD
非光沢
解像度:1,920×1,080
 タブレット変形/
タッチ対応
-
 Office 選択可 
Office Home and Business
Office Personal
Office Professional
 重量 約1.7kg  
 保証期間 1年(有償:3年)  


今回のレビューで使用したのは、以下のものです。メーカーからの貸し出し機になります。

CPU: Core i7-10870H
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
グラフィックス:NVIDIA GeForce RTX2060


CPUはCore i7-10870Hを選択することができます。非常に高い性能で、ホームノートPCやモバイルノートPCに搭載されているCPUよりも2倍程度性能が良いです。

メモリは最大で64GBまで搭載することができます。

グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 2060が搭載されています。とても高い性能で重いゲームもプレイできます。

レポート作成に必要なOfficeの選択も可能です。Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文作成、数値計算・グラフ作成、プレゼンテーションなどに使えます。もし、PowerPointが必要なければ、Office Personalを選択すると良いでしょう。



以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。


CPUのベンチマーク


CPUの性能を測定しました。非常に高いスコアが出ています。負荷のかかる作業もこなせるでしょう。

上述のパフォーマンスを制御できる機能を使って、パフォーマンスモードにすると3%程度パフォーマンスがアップしました。




以下の表は、CINEBENCH R15 / R20 / R23の各ベンチマークソフトを使った結果をまとめたものです。ご参考までとなりますが、同様に高いスコアが出ています。

CINEBENCH   エンターテインメント パフォーマンス
 R15 マルチ 1715 cb 1758 cb
シングル 212 cb 210cb
 R20 マルチ 4064 pts 4188 pts
シングル 501 pts 493 pts
 R23 マルチ 10513 pts 10876 pts
シングル 1289 pts 1279 pts




ストレージのベンチマーク


SSDのアクセス速度を計測しました。読み書きともにとても高速です。パソコンの動作がとても快適になります。







グラフィックスのベンチマーク


DirectXとOpenGLについて、グラフィックスの性能を測定しました。


Direct X


とても高いスコアです。グラフィック系のソフトやゲームなど、DirectXのグラフィックス性能を必要とするソフトウェアが快適に動作します。









各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。

ベンチマーク 評価対象 スコア
Time Spy DirectX 12 6612
Nigh Raid DirectX 12 41991
Fire Strike DirectX 11 15666



OpenGL


続いてOpenGLのスコアになります。CINEBENCH R15で計測した結果、139.46 fpsとなりました。







Blenderのベンチマーク


3Dモデリングやモーショングラフィックス、アニメーション、シミュレーション、レンダリング、デジタル合成などの機能を使うことができるBlenderのベンチマークを実行しました。バージョンは2.90です。

結果を以下の表にまとめています。GPUがNVIDIA GeForce RTX 2060なので、GPUを使った処理が非常に高速です。

  BMW27    ClassRoom
CPU   3分48秒  10分13秒
GPU
(CUDA)
 1分24秒  5分18秒
GPU
(Optix)
 39秒  2分48秒


参考までに、Blenderのベンチマークの実行結果画像を掲載します。Optixで実行した場合のものになります。







SPECviewperf 2020のベンチマーク


OpenGLの性能を計測できるSPECviewperf 2020を実行した結果になります。








ゲームのベンチマーク


ゲームがどれくらい快適にプレイできるかを調べてみました。
結論としては、軽いゲームから重いゲームまで、とても快適にプレイできるでしょう。


軽量級のゲーム


ファイタシースターオンライン2です。軽めのゲームです。軽量級のゲームは余裕でプレイできます。



簡易描画設定 解像度  スコア  フレームレート(fps)
6 1920 × 1080  48394 200.6



中程度の重さのゲーム


ファイナルファンタジー漆黒のヴィランズです。中程度の重さのゲームも同様に、画質を高めに設定しても快適にプレイできるでしょう。



グラフィック設定 解像度  スコア   評価 フレームレート(fps)
最高品質 1920 × 1080  15195 非常に快適 106.6
高品質 1920 × 1080  16760 非常に快適 129.7



重量級のゲーム


ファイナルファンタジー15です。重量級のゲームも快適にプレイできます。




グラフィック設定 解像度  スコア   評価 フレームレート(fps)
高品質 1920 × 1080  7072 快適  70.2
標準品質 1920 × 1080  9168 とても快適 91.2






外観の確認


DAIV 5Nの外観を確認してみましょう。

まず天板を閉じたところです。グレーの天板にDAIVのロゴが印字されています。




薄型モバイルノートPCと比べると厚みはありますが、ハイスペックなノートPCとしてはスリムにできています。




前から見たところです。












キーボードです。




後ろから見たところです。








換気口は2か所ずつ、左右合計で4か所搭載されています。また、本体底面部にもあります。




底面です。




ACアダプターです。ハイスペックなノートPCなので少し大きいです。





左側面です。セキュリティロックスロット、USB3.1、マイク入力、ヘッドフォン出力が搭載されています。




右側面です。micro SDカードスロット、USB3.0ポートが2つ搭載されています。





本体背面部です。USB Type-C(Thuderbolt 3)ポート、HDMIポート、有線LANポート、電源コネクタが搭載されています。




本体手前側です。






まとめ


マウスコンピューターのDAIV 5NはハイスペックなCPUとグラフィックスを搭載していながら、わずか1.7kg程度の軽さとなっていて、とても使いやすいです。

頻繁に持ち運んだり、長時間の持ち歩きは少し大変ですが、大学などに持っていく必要があっても、十分に持ち運ぶことができます。

このようなノートPCはなかなかないので、軽量で持ち運べるハイスペックノートパソコンを探している方は是非検討してみてください。


当製品は販売終了しました

現在販売されているマウスコンピューターのノートパソコンのレビューはこちらの記事をご参照ください


詳細はこちら → マウスコンピューターのノートパソコン紹介






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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