経済学部でのノートパソコン使用場面や必要スペック


大学の経済学部に進学してノートパソコンの購入を考える場合、どんなスペックのものを選べばよいか迷うことはないでしょうか?

「経済学部は文系だからパソコンなんてあんまり使わないんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。しかし、経済学部は文献を読んでレポートや論文にまとめ、プレゼンを行うという講義や演習が多いです。また、経済学部に入学した人が驚くのが、数学を非常によく使うということです。データ分析を行うためにパソコンを活用することもあります。

そのため、実際に経済学を大学で学んでいく過程で、どのようにパソコンを使うかを知っておくと、ノートPCに必要なスペックが見えてきます。

このページでは経済学部でパソコンを使う事例と必要となるスペック、そしておすすめのノートパソコンをご紹介しています。


[ このページで紹介している内容 ]





統計や線形代数などの習得とデータ分析


経済学部に入った学生が口にする感想としてよくあるのが、「経済学部は数学がバンバン出てくる」というものです。実際、経済学部では講義で数学が登場することが多く、特に統計や確率、線形代数に関する内容を習得する必要があります。


経済学の理論の検証については,現在のところ統計学的推論に多くを依存しています。講義で学ぶ保険理論やファイナンス理論、ゲーム理論等、様々な理論を理解するためにも統計学を知っていると理解が早いです。また、経済理論を提示したり、経済活動に有用な政策や方針を策定するためには、数多くのデータを集めて客観的に分析する必要があります。そのためには数学、特に統計学を利用することが必須となります。




また、経済学では経済活動の行動や効用などを数式を用いて表現することが多いです。その際に微分や積分を用います。


さらに、最近はビッグデータと呼ばれる分野も登場し、企業が経済活動を行ううえでマーケティングや戦略を立案する際に重要な役割を果たしています。このような分野を学ぶときに、データサイエンスのツールとして統計学や線形代数を知っておくことが重要になります。


経済学部で習う統計は紙と鉛筆だけで計算できるような簡単なものも多いのですが、パソコンを使わないと計算がしづらいようなものも多くあります。実際、統計や行列の計算などはパソコンを使う方が高速で正確です。また、卒論のテーマやゼミの内容によっては、データを自分で集めてパソコンで分析しなければならない場合もあります。







経済学部でよく使われるソフト


経済学部で統計を扱う上でよく使われるソフトウェアがあります。まとめると、以下の表のようになります。

ソフトウェア 動作環境・説明
Stata Windows / Mac / Linux
メモリ4GB以上
有償
学生向けパッケージあり
SPSS Windows / Mac
64bit PCは8GB以上のメモリ推奨
学部生・大学院生向けパッケージあり
経済学部では最近あまり使われなくなってきている
R Windows / Mac
R Studioを使う場合、メモリ256MB以上
無料で利用可能
Excel Microsoft Officeソフトに含まれる


他にもありますが、これらのソフトが有名です。

Stata(スタータ)とSPSSについては有料のソフトウェアになります。Stataは計量経済学をやっている人の間でメジャーなソフトウェアで、経済学部ではこのソフトを使って講義を行っているところもあります。SPSSは最近は経済学の分野ではあまり使われなくなってきているようです。

これらのソフトは大学生用のパッケージが販売されていますが、学生が直接購入する機会は少ないかもしれません。ただ、学年が進んで、研究室やゼミに所属したときにインストールして使う場合もあります。


一方で、Rは最近非常に良く使われるようになっています。高度な計算もできるようになっていて、世界中で利用者がいます。Rは誰でも無償で使うことができ、関連する書籍もたくさん出版されています。統計の学習を進めるにあたってとても使いやすいです。大学ではRを使った演習を行っているところもあり、自分のPCで使えるようになっていると理解が進みやすいです。


また、ExcelはMicorosoft Officeソフトに含まれています。パソコンと一緒に購入する人も多いでしょう。Excelでは簡単な計算ができます。大学で習う範囲ではExcelで対応できることも多く、自主的な学習を進めたり簡単なデータ分析であれば対応することができます。ただ、あくまで簡単な計算に限るので、より専門性のある内容に対応するためには、上記のRなどを使う方が良いでしょう。


これらのソフトを使うにあたって、メモリ256MB以上という低いスペックで動くものもあるのですが、扱うデータが大きくなるともっとメモリ容量が必要になるので、最低でも4GBは欲しいところです。


また、8GB以上のメモリを推奨するものもありますので、統計ソフトを利用するにあたっては、ノートパソコンのメモリは8GBあると安心です。







文献や資料の検索と内容のまとめ


経済学部では多くの文献や資料を読んで、レジュメや論文にまとめるという講義や演習があります。



文献の検索スキルを向上させることや、読んだ内容を分析しまとめる力をつけること、そしてその内容をディスカッションするスキルをつけることを目的として実施されます。

論文はパソコンで検索を行い、また読んだ文献の内容をWordやPowerPointを使ってまとめていきます。作成した資料を印刷して配布することもあれば、パソコンでプレゼンを行うこともあります。






講義資料の受け取り


大学で受講する講義では、教科書があらかじめ指定されていることが多いですが、必要に応じて講師の先生が配布する資料をもとに授業が進んで行くこともあります。

紙の資料として事前に配布されることもありますが、先生がネット上に資料をアップしたものを受講生がダウンロードして利用することも多いです。多くの場合は、WordやExcel、PowerPoint、PDFとして配布されます。事前にダウンロードして読み進めるためには、これらのファイルを開くことができるパソコンが必要です。






ITリテラシー向上のための講義や演習


最近ではパソコンを使って業務を行うことが当たり前のように行われています。特に企業に就職すると、パソコンを操作して仕事に取り組むことは避けては通れません。




そのため、パソコンを使った作業に習熟するため、ICT教育に力を入れている大学が増えています。ITリテラシーというようなタイトルの講義や演習で、WordやExcelなどの基本的な操作やセキュリティの基礎を学んだり、プログラミングを学べる演習講座であったりなど、パソコンを直接触って学んでいきます。

多くは大学に設置されたパソコンを使って実習が行われていきますが、レポートを書いたり課題をこなす場合には、手持ちのPCを使う必要が出てきます。






海外での研修


経済学部では希望者を募って、1週間~1カ月程度の海外研修を行っているところがあります。

海外で研修中に学んだことをまとめたり、現地でプレゼンを行うためにパソコンを持って行く場合があります。








レポートの作成と提出


経済学部の授業では、マクロ経済学やミクロ経済学、計量経済学、金融工学など、複数の領域にわたって専門の知識を学んでいきます。

これらの授業を受けた後には、レポートを提出することが多いです。

レポートは手書きの場合もありますが、パソコンを使うことが非常に多いです。講義の内容や感想を数ページ程度でまとめるだけのものもあれば、文献を読んで集めたデータをグラフや図にしてまとめたりすることもあります。

本文を書くのはMicrosoft OfficeソフトのWord、表をやグラフを作成するのはExcel、図やイラストを作成するのはフリーの画像ソフトを使うなど、いくつかのソフトを同時に使いながらレポートを仕上げていきます。

手書きで描く場合には、いったん紙に描いたものをパソコンに取り込んでデジタル化することもあります。

レポートは作成したものを印刷して提出することもありますし、大学のポータルサイトからパソコンを使ってオンラインで提出することもあります。






講義の履修登録や成績の確認


教養科目や専門科目などの履修登録は、パソコンを使ってオンラインで行う大学がとても多いです。


これを忘れてしまうと単位が取れないばかりでなく、指定された期間内に登録を行わないと履修の意思がないものとみなされて最悪の場合除籍となることもあります。


大学の講義の履修登録のイメージ。必修科目や選択科目等を選択し、履修申請を行う。


そのため、必ず履修登録を行うようにしましょう。履修登録の際は、個人情報を登録することが多いので、共用のパソコンを使うと個人情報が漏れてしまう心配もあります。そのため、履修登録は個人所有のパソコンで行うのが安心です。


また、各講義や実験・実習の成績も、オンラインで確認できるようになっていることが多いです。単位を取り忘れてしまって進級できないという状況にならないよう、定期的に確認しておきたいです。






学会発表の準備


4年生や大学院に進学し、まとまった成果が出ると学会で発表する機会があります。
学会で口頭発表をする場合は、ノートパソコンを学会会場に持ち運び巨大スクリーンに映し出して発表します。

ポスター発表という形式もあり、A0サイズの大判ポスター1枚を貼ったり、A4サイズの紙を何枚も貼るなどして発表します。学会の発表資料を作成するのも、もちろんパソコンを使います。PowerPointを使うことが多く、誰もが見やすい資料を作成することが必要とされます。






経済学部のノートパソコンに必要なスペック


経済学部の場合、上で説明したようにパソコンを使う作業が多くあります。軽めの作業が中心になるかもしれませんが、統計や線形代数を使った分析を行う必要が出てくるかもしれないので、余裕を持ったスペックにしておくと安心です。

このため、経済学部でノートパソコンを使用する場合は、以下のようなスペックが好ましいです。


OS: Windows 10 Home、Mac OS X

CPU: Core i3以上 (推奨:Core i5以上)
    Ryzen 3以上(推奨:Ryzen 5以上)

メモリ:4GB以上(推奨:8GB以上)

ストレージ:SSD 128GB以上


OSはWindowsまたはMacで基本的にはどちらでも問題ないことが多いです。

ただ、Windowsパソコンのほうが対応しているソフトウェアも多いですし、利用しているユーザー数も多いです。専門のソフトウェアを使う場合に、Windowsでしか使えないとなると困りますので、わからない場合はWindowsを選択しておくのが無難です。

ノートパソコンに搭載されるCPUは、それほど高い性能でなくても大丈夫です。CPUにはインテル製のCoreシリーズと、AMD製のRyzenシリーズがありますが、Core i3以上またはRyzen 3以上を選択すれば大丈夫です。Officeソフト(WordやExcel、PowerPointなど)を使った作業やインターネット、メールなどの軽めの作業であれば、十分に快適に動作します。

余裕があれば、Core i5以上(Core i5またはCore i7)、またはRyzen 5(Ryzen 5またはRyzen 7)を選択してみてください。これらのCPUはCore i3よりも性能が高く、幅広い用途に対応できます。ノートパソコンは高い買い物ですので、長く快適に使い続けたい場合は、Core i5やRyzen 5を選択するとコストパフォーマンスが良いです。Core i5よりもCore i7の方が性能は高いですが、Core i5でも十分に性能が高いので、まずはこれを基準にすれば大丈夫でしょう。


最近のノートパソコンは持ち運びにも便利な軽さとサイズのものが多いので、大学と自宅の両方で使いたいというような場合にも便利です。


ライトな処理を行うだけであればメモリは4GBでも良いのですが、専門の統計ソフトを使うことが考えられるので、メモリは8GBあると安心です。また、8GBあると長く快適に使い続けることができます。

ストレージはSSDを搭載しているノートパソコンが多くなりました。SSDの場合は、128GB以上の容量があると安心です。ハードディスクでも構いませんが、パソコンが遅いと感じてしまうかもしれません。SSDのほうが、サクサクと快適に使えるでしょう。






経済学部の大学生におすすめのノートパソコン


経済学を学ぶ学生におすすめのノートパソコンをご紹介ししています。この記事でご紹介した内容をもとに自分に合うノートパソコンを選択してみてください。


詳細はこちら → 大学生におすすめのノートパソコン


詳細はこちら → 薄くて軽い持ち運びに便利なノートパソコン


詳細はこちら → プログラミングに最適なノートパソコンの選び方







この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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