DELL 16 Plus体験レビュー自宅でサクサク快適に使える16インチノートPC
更新日:2025年8月23日

DELL 16 Plus。機材貸出:デル・テクノロジーズ株式会社
DELL 16 Plusは、自宅で据え置いて使うのにとても適したノートパソコンです。
AIエンジンの入った最新CPUと標準16GBのメモリを搭載し、16インチの広くて見やすい画面でストレスなく快適に作業をすることができます。
実際にDELL 16 Plusを使用してみましたので、レビューをご紹介します。
詳細はこちら → Dell 16 Plus
サクサク高速に動作する高い性能
DELL 16 Plusを実際に動かしてみると、最新のCPUと16GBまたは32GBのメモリを搭載しているだけあって、サクサク動いてとても快適に使うことができました。
大学生であれば、WordやExcelなどのOfficeソフトを使って講義レポートや書類を作成したり、インターネットやメールの送受信、動画視聴などの一般的な用途は全く問題なく行うことができます。
また、ZoomやTeamsを使ったビデオ通話も問題ありません。メモリ容量が16GBと十分なのでビデオ通話をしながらWordやPDF等を見たりなど、他の作業を並行して行うことも大丈夫です。

DELL 16 Plusの使用例。性能が高く、様々な用途に使える。
さらに、モニターをつないでプレゼンを行ったりマルチモニター環境で作業したりといったことも大丈夫です。
性能の良さにくわえて画面サイズが大きいので、プログラムを書いて大学の実習や演習を行ったり、アプリを開発や実験データの解析などに使うのもやりやすいです。
技術的な話をすると、搭載しているCPUはAMD製のRyzen AI 5 340、またはRyzen AI 7 350になっています。どちらも最新のCPUでとても性能が高いです。

新しいCPUになると性能がアップするのは当たり前なのですが、これまでと大きく異なるのは、このCPUにはAIエンジンが搭載されていることです。
AIエンジンが搭載されていることで、パソコンが使用状況を自然と学習し、より効率的に電力量の調整を行ってくれたりするので、バッテリー駆動時間が伸びたり、電気代が節約できる効果があります。
広くて作業がしやすいディスプレイ
製品名にもあるように16インチの広い画面を搭載しているので、とても作業がしやすいです。文字も見やすいですし、ゆったりと作業ができるように感じました。
普段スマホの小さい画面で見ている動画やマンガなども、16インチの大きな画面で見るととても見やすかったです。ストレスなくコンテンツを楽しめるのはうれしいなと思いました。

今回のレビューで使用したモデルのディスプレイの仕様は以下のようになっています。
解像度:2560×1600、リフレッシュレート:120Hz
見え方
インターネットを見たり、PDFを開いたりなど、テキストや画像、動画などを画面に表示させてみても特に問題はなく、色合いは自然で綺麗に映りました。特に違和感なく作業できるでしょう。
また、ディスプレイ表面が非光沢になっているので、映り込みが少なく、見やすいディスプレイです。

IPS液晶を搭載しているので視野角は広いです。正面以外の角度から見ても、色が抜けたりといったことはありませんでした。


色の表示
色の表示できる範囲を計測してみました。sRGBカバー率は100%となっていて、多くの色をしっかりと表示できるディスプレイです。テキストはもちろんのこと、画像や動画を楽しむのも問題ありません。

sRGBカバー率 | 100% |
---|---|
Adobe RGBカバー率 | 81.5% |
解像度
ディスプレイの解像度は、1920×1200と2560×1600の2種類用意されています。通常は1920×1200のもので問題ないです。もし、高精細な画面を希望する場合は、2560×1600を選択すると良いでしょう。

テンキー搭載で使いやすいキーボード
キーボードは標準でテンキーがついて、しっかり使うことができます。Excelなどに数字を連続して入力するときは、テンキーがあるととても楽になるのでありがたいですね。

キー同士の間隔やキーを押したときの深さは特に問題ありません。ブラインドタッチでも打ち間違えることなく入力できましたし、打鍵感も心地よかったです。

キーの並び方やキーの大きさも一般的なキーボードと同じになっています。

ノートパソコンの場合、電源ボタンがキーボード上に配置されていることも多いです。DELL 16 Plusについても当てはまるのですが、電源ボタンはテンキーの上側に搭載されているので、間違って押す心配はとても少なく、安心して使うことができます。

タッチパッドの操作感も問題ありません。一本指、二本指でタップすることはもちろんのこと、スマホのように指を押し広げたり縮めたりする操作(ピンチイン、ピンチアウト)も使うことができます。

大きさと重さの確認
本体の大きさと重さの確認をしてみました。
PC本体の上にA4ノートを置いてみると下の写真のようになりました。A4よりも大分大きかったです。

重さは約1.81kgでした。16インチのノートパソコンとしては標準的です。

ひと昔前の15~16インチノートパソコンと比べると、ずいぶん軽くなったなという印象です。
これくらいの重さであれば、人によってはカバンに入れて持ち歩くのも大丈夫な人がいるかとは思います。
ただ、A4よりも大きいのでかさばります。1.81kgも軽いとは言えないので、どちらかというと自宅に据え置いてじっくり使うのがおすすめです。
バッテリーについて
バッテリー駆動時間は公式サイトでは12時間以上と記載されています。バッテリー駆動時間は作業内容によって変わってくるのですが、ACアダプターなしでも半日程度の作業であれば使えるでしょう。

もし、外出先で使っているときなど、手元にACアダプターがなかったり、コンセントを使用できない状況のときにバッテリーがなくなりそうになったら、スマホ用のモバイルバッテリーを代用することができます。
パソコンの電源がONの状態であれば、45W以上の出力が可能なPower Deliveryに対応したモバイルバッテリーをUSB Type-Cポートに接続すれば、パソコンの充電を行うことができます。
出力数(W) | PC 電源ON | PC 電源OFF |
---|---|---|
20W | × | × |
45W | 〇※ | 〇 |
65W | 〇 | 〇 |
※ PCの充電は行えるが、「低速の電源ケーブル」という表示がされる。
付属のACアダプターの出力は65W。
付属のACアダプターの出力は65W。
インターネットとOfficeソフトについて
インターネットへの接続
インターネットにはWi-Fiを用いて接続できます。
規格はWi-Fi 7に対応していて、高速な通信を行うことができます。もちろん、従来の規格にも対応しているので、ルーターを買い替える必要はなく、パソコンを購入してすぐに使い始めることができます。
Officeソフト
DELL 16 Plusは講義レポートの作成に必要になるOfficeソフトをセットで購入することができます。
OfficeソフトはMicrosoft Office Home and Businessから選ぶことができます。含まれるアプリは以下の表のようになっています。
Office Home and Business | Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote |
---|
周辺機器との接続に使用するポート類やカメラ、スピーカー等について
USB機器などの周辺機器を接続するポート類は、以下のようになっています。
USB Type-Aポートが1つ、USB Type-Cポートが2つ、HDMIポートになります。SDカードスロットは搭載されていません。16インチの大きめのパソコンなので、もう少し多くても良いかなと思ったのですが、実用上困ることは少ないと思います。


モニターとの接続やプレゼンもOK
HDMIポートが標準で搭載されているので、プレゼンを行ったり、モニターに接続してマルチモニター環境で作業するのも問題ありません。

HDMIポートとHDMIケーブル。
HDMIケーブルを使ってモニターとPCを接続することで、PCの画面と同じものを映し出すことができました。

PCの画面と異なる画面を表示して、それぞれの画面で違う作業を行うこともできます。

さらに、USB Type-Cポートもモニター出力に対応しているので、下の写真のように3画面で作業するということも可能です。

カメラとマイク、スピーカー
カメラとマイク、スピーカーが搭載されているので、ZoomやTeams等を使ってビデオ通話を行うことも問題なく行えます。
就職活動時にはWEB面接やオンラインセミナーを受けたり、大学ではオンライン授業を受けることがありますが、しっかりと対応することが可能です。
カメラとマイクはディスプレイ上部に搭載されています。カメラの解像度は1080pです。

カメラとマイクはディスプレイ上部に搭載。
スピーカーは本体の底面に1つずつ搭載されています。音質は良かったです。音楽を聴いたり、動画を見たりするのも楽しめるでしょう。

本体底面に搭載されているスピーカー。左右に1つずつ搭載。
セキュリティ機能
主なセキュリティ機能は以下のようになっています。
指紋認証 | 〇 |
---|---|
顔認証 | - |
プライバシーシャッター | 〇 |
指紋センサーはキーボードの一番右上に配置されています。電源ボタンも兼用する形になっています。

カメラは顔認証には対応していませんが、プライバシーシャッターが搭載されています。プライバシーシャッターはカメラの撮影をできなくする機能です。レンズのすぐ上にあるレバーを手で左右に動かすことで対応できます。カメラに映りたくないときやカメラを使わないときは閉じておくと安心です。
[撮影が可能な状態]

[撮影ができない状態]

静音性の確認
DELL 16 Plusにはパソコンのパフォーマンスを制御できる機能が搭載されています。
通常は最適化モードに設定されていて、他にもいくつかモードが用意されています。今回は、最適化モードと静音モードを使って、実際のPCの動作音の大きさを計測してみました。

いずれのモードでも、YouTubeでの動画鑑賞など、負荷がかからない処理をしているときは動作音が抑えられて比較的静かに使うことができました。
CPUに負荷がかかる処理をすると動作音は大きくなりましたが、標準の最適化モードでは、一般的なノートパソコンと同程度の大きさの動作音となりました。
静音モードでは、CPUに高い負荷をかけると最適化モードの時よりも動作音は若干抑えられました。もし、より静かに使いたいという場合には静音モードにすると良いです。
通常は最適化モードで使えば問題なく使えるでしょう。
測定項目 | 測定値 | |
---|---|---|
最適化 | 静音 | |
PCの電源OFF時の室内の音量 (できるだけ無音の状態) |
28~29db | |
アイドル状態 (PCを起動し何もしていないとき) |
28~29db | |
YouTube閲覧時 | 28~30db | |
インターネットをしているとき (タブを10個開いた状態) |
28~31db | |
CPU 100%使用時 (CINEBENCH R23実行) |
37~38db | 34~35db |
DELL 16 Plusの仕様と性能
DELL 16 Plusの仕様と性能を確認してみましょう。
OS | Windows 11 Home / Pro |
---|---|
CPU | Ryzen AI 5 340 Ryzen AI 7 350 |
メモリ | 16GB 32GB |
ストレージ | SSD 512GB / 1TB |
ディスプレイ | 16インチ WVA/IPSディスプレイ 非光沢 1920×1200 2560×1600 |
光学ドライブ | - |
SDカード | - |
有線LAN | - |
無線LAN | ○ |
指紋認証 | 〇 |
USBポート | USB3.2 Type-A × 1 USB Type-C × 2 |
HDMIポート | 〇 |
Office | 選択可 Microsoft Office Home & Business |
重さ | 約1.83kg |
今回のレビューで使用したDELL 16 Plusの主な仕様は以下の通りです。
OS: Windows 11 Home
CPU: Ryzen AI 7 350
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
ディスプレイ解像度: 2560×1600
CPU: Ryzen AI 7 350
メモリ: 32GB
ストレージ: SSD 1TB
ディスプレイ解像度: 2560×1600
CPUはRyzen AI 5とRyzen AI 7があります。どちらも最新のCPUでAIエンジンを搭載しています。性能的にはRyzen AI 5 < Ryzen AI 7となりますが、どちらも性能が良いのでしっかりと使うことができます。
メモリは16GBまたは32GBとなります。通常は16GBで問題なく使うことができます。
ディスプレイは解像度の異なる2種類のものが用意されています。通常は1920×1200の解像度のものを選択すれば大丈夫です。より高精細なものがよければ、2560×1600のディスプレイを選択してみてください。
以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。
CPUのベンチマーク
CINEBENCH R23と2024というソフトを用いてCPUの性能を計測しました。
スコアはそれぞれ10700pts、629ptsとなり、とても高い性能であることがわかりました。また、シングルコアの性能がとても高いのも特徴です。
高速に動作する性能で、しっかり使うことができるでしょう。


SSDの読み書きの速度
データの保存や、アプリのインストール先であるSSDの読み書きの速度を計測しました。
読み書きともに高速です。アプリが高速に動作しますし、データの読み込みや書き込みも高速になるので快適さがアップします。

グラフィックスのベンチマーク
グラフィックスの性能を3DMarkというソフトを使って測定しました。
CPUに内蔵のグラフィックスですが、一般向けのノートパソコンとしては高めの性能です。問題なく使うことができるでしょう。


各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。DirectXを使ったアプリケーションが快適に動くでしょう。
ベンチマーク | 評価対象 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | DirectX 11 | 5722 |
Night Raid | DirectX 12 | 22370 |
外観の確認
DELL 16 Plusの外観を確認してみましょう。カラーモデルはアイスブルーになります。
まず天板になります。爽やかな色合いで、気持ちよく使えそうです。天板の素材はアルミニウムになっていて、手触りも良かったです。

中央にDELLのロゴが刻印されていますが、背景と同系色になっているので目立たず、全体のデザインを損ねないのが良いです。

背面にはPC内部の熱を排出するための換気口が設けられています。良いアクセントになっていて、デザイン的にもかっこ良い感じがします。




本体を真横から見たところです。16インチのサイズがありますが、とてもスリムにできています。圧迫感もなく使いやすいと思いました。

キーボードです。パームレスト(手を置く乗せる場所)の素材はプラスチックとなっています。



底面です。

ACアダプターとケーブルです。

一般向けのノートPCとしてはやや大きいですが、問題のない範囲です。

本体右側面です。

左側面です。

背面部分です。

手前側です。

まとめ
最後に、DELL 16 Plusについてまとめたいと思います。
良いところ
・性能が高くて快適に使うことができる
・AIエンジンを搭載
・広くて使いやすいディスプレイを搭載
・爽やかなデザイン
注意するところ
・持ち歩きには不向き
・SDカードスロットは非搭載
今回実際にDELL 16 Plusを使ってみてを使ってみて、DELL 16 Plusの大きなメリットは、やはり16インチの広いディスプレイで快適に作業できるところかなと思いました。
ディスプレイは広くて表示できる色も豊富、映り込みも少ないのでとても見やすいです。AIエンジン搭載の最新CPUでメモリ容量も十分なので、とても快適に作業ができます。
A4よりも大きくて重めなので持ち運びにはあまり適していないのですが、自宅など1か所に据え置いて使うのであればとても作業がしやすいと感じました。
是非検討してみてください。
詳細はこちら → Dell 16 Plus
この記事を書いた人
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石川 |
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