DELL 14 Plus 2-in-1レビュー 動画編集もAIもできる高性能2in1 PC

執筆者:石川
(ITエンジニア)
アフィリエイト広告
更新日:2025年7月1日


DELL 14 Plus 2-in-1。機材貸出:デル・テクノロジーズ株式会社


DELL 14 Plus 2-in-1は高い性能を持つノートパソコンで、WordやExcel、PowerPoint、インターネット、ビデオ通話といった一般的な用途から、動画編集、イラスト制作、AIなどの高度な使い方もできる優れた性能を持つ製品です。

ディスプレイを回転させることでタブレットとしても使うことができ、指で操作できるだけでなく、アクティブペンでの手書き入力にも対応しています。

清涼感のある色合いのデザインで、男女問わず爽やかに使うことができます。

実際にDELL 14 Plus 2-in-1を使用してみましたので、レビューをご紹介します。



詳細はこちら → Dell 14 Plus 2-in-1 (直販サイト)







普段使いはもちろん動画編集・作品制作、そしてAIにも使える優れた性能


DELL 14 Plus 2-in-1はCore Ultra 200Vシリーズというインテル製の高性能CPUを搭載しているので、とても快適に使うことができます。

AIエンジン(NPU)もしっかり搭載されていて、自分のパソコンでAIを使った処理を実行することも可能になります。




具体的な用途としては、WordやExcel、PowerPointを使ったレポートや書類作成、インターネットやメールなどの一般的な用途はもちろんのこと、ZoomやTeamsを使ったビデオ通話、モニターをつないでプレゼンを行ったりマルチモニター環境で作業をしたりといったことにも問題なく使うことができます。



DELL 14 Plus 2-in-1の使用例。幅広い用途にしっかり使える。


特にこれまでの一般向けのノートパソコンと違うのがグラフィックス性能です。NVIDIA GeForce GTX 1650と同レベルの高いグラフィックス性能を持っていて、一般向けのノートPCとしてはとても性能が良いです。

これまでであればクリエイター向けのPCやゲーミングPCを購入しないといけなかったような作業でも、このノートパソコンでできることが増えます。

特に動画編集や画像編集など、高いグラフィックス性能が必要な作業がとても快適になるでしょう。実際、Davinci Resolveというソフトで動画を編集してみたところ、とてもスムーズに動作し快適に使うことができました。これからYouTubeデビューしてみたいなと思っているような方にとっても使いやすいでしょう。


アクティブペン(別売り)でイラストを描いているところ。


また、下でも紹介していますが、DELL 14 Plus 2-in-1はアクティブペンでの書き込みにも対応しているので、イラスト制作などの作品制作作業にも使いやすいです。


このように、普段使いからAI、そして動画編集、作品制作まで幅広い用途にしっかり使うことが可能です。






タブレット変形+アクティブペンで使い方が広がる



ディスプレイが回転して、タブレットとしても使える


DELL 14 Plus 2-in-1は製品名にあるように2in1タイプのノートパソコンで、ディスプレイを360度回転させることができます。回転角度を調整することで、下の写真のような使い方ができます。

キーボード面隠して画面に集中できるような使い方が可能です。動画を見たり、電子書籍を読んだりするときに便利です。

これらの形状やタブレットに変形すると、自動的に画面をタッチして操作できるキーボードが表示されるのでiPadやスマホのような使い方ができ、直感的に操作することが可能です。





下の写真のように、360度回転させるとタブレットとして活用することが可能です。




一般的なタブレットであれば、8~10インチ程度なので両手で持っても軽いのですが、DELL 14 Plus 2-in-1はあくまでもノートパソコンなので、手で持って使うのは疲れます。

そのため、実際にタブレットとして使う場合は、テーブルや机の上にしっかり置いて使うのが良いでしょう。




アクティブペンを使って手書き入力ができ、文字を書いたり作品制作に使える


手で指で触って操作できるだけでなく、アクティブペンも使えるので、表現の幅が広がります。ただ、アクティブペンは標準で付属しているのではなく、別売りになっているのでご注意ください。




このペンは筆圧を検知できるようになっていて、筆圧に応じて線の太さが変わり、自然な書き心地でした。




実際に文字を書いてみても滑らかに書くことができました。大学で講義ノートをとるといった使い方もできます。




イラストを描くというのにも便利です。DELL 14 Plus 2-in-1は14インチのサイズがあり、一般的なタブレット製品よりも画面を広く使えるのが大きなメリットです。







爽やかで使いやすいデザイン


本体カラーはアイスブルーとなっていて、とてもさわやかな色合いです。部屋の雰囲気にも合わせやすいと思います。また、男性でも女性でも使いやすいカラーです。




従来までのDELLのノートパソコンでは、DELLの文字を丸で囲ったロゴマークが採用されていましたが、ブランドが刷新されたことにより、ロゴマークも変わりました。DELLの文字だけのシンプルなデザインになり、ロゴのカラーは本体カラーと同系色が採用されているので、シンプルでさらに洗練された雰囲気が感じられるようになりました。




本体はスリムな作りなので、圧迫感もなく快適に使えます。




本体の背面にはPC内部の熱を逃がすための換気口がありますが、デザインとしても良いアクセントになっているように思います。







大きさと重さのチェック


本体の上にA4ノートを重ねてみたところ、縦横ともにA4ノートよりもわずかに大きいだけでした。コンパクトにできています。




本体の重さは約1.56kgでした。とても軽いというわけではないのですが、持ち運ぶこともできます。ただ、長時間持ち歩くのは少し疲れると感じる人がいるかもしれません。比較的短時間の持ち歩きであれば大丈夫でしょう。








バッテリー駆動時間とモバイルバッテリー


バッテリー駆動時間は動画再生時で最大24時間となっていて、ノートパソコンの中でも長い部類に入ります。省電力でも高速に動作する優秀なCPUが搭載されているので、バッテリー駆動時間も長くなっているようです。

バッテリー駆動時間は作業内容によって変わってきますが、ACアダプターがなくても半日程度は作業することができるでしょう。




もし、バッテリーが切れそうになってきたらACアダプターのかわりにモバイルバッテリーを使うこともできます。

パソコンの電源がONの状態であれば、45W以上の出力が可能なPower Deliveryに対応したモバイルバッテリーをUSB Type-Cポートに接続すれば、パソコンの充電を行うことができます。

 出力数(W)  PC 電源ON PC 電源OFF 
20W ×
45W
65W  〇  〇
PCの充電は行えるが、「低速の電源ケーブル」という表示がされる。
付属のACアダプターの出力は65W。


荷物を減らして少しでも軽くしたいという場合には、ACアダプターを持ち歩かずにモバイルバッテリーを使うと便利です。スマホもパソコンにも両方とも対応できます。





映りの良いディスプレイ


ディスプレイのサイズは14インチで、解像度は1920×1200 (FHD+)となっています。

上述したように、2-in-1タイプのノートパソコンなので、タッチパネルになっています。画面を指でタッチしたりアクティブペンで書き込んだりといった操作も可能です。

実際に動画や画像、文字などを映してみても、特に気になる点はありませんでした。色合いも自然で発色が良く、綺麗に表示されるディスプレイです。




上から見たり横から見たりするなど、角度を変えて見ても大丈夫です。視野角は広いです。






色の表示


少し専門的な内容になりますが、表示できる色の範囲を実際に計測してみたところ、sRGBカバー率は63.0%となっていました。一般的なディスプレイです。

繊細な色合いが重要になるような作業をする場合には、sRGBカバー率100%のディスプレイの方が良いかもしれません。

ただ色域はそれほど広くはないのですが、上の写真のように自然な色合いなので多くの場面で問題なく使えるでしょう。文字を書いたり読んだりするだけでなく、動画や画像を楽しむのも問題ありません。

sRGBカバー率 63.0%
Adobe RGBカバー率 47.3%







キーボード


キーボードはパームレストが広く、手をしっかりPCの上に乗せることができました。手首が痛くならずに快適に入力することができます。




キー同士の間隔やキーを押したときの深さも問題ありません。ストレスなく入力できます。




左端に位置するキーが大きく作られています。小指で入力することが多いので、打ち間違いが減るのはありがたいです。




EnterキーやBackspaceキー、Shiftキーとすぐ左隣のキーがくっついていますが、それぞれのキーに十分な大きさがあるので問題なく入力できます。実際、ブラインドタッチで試してみましたが、打ち間違えることはありませんでした。









インターネット接続とOfficeソフト



インターネット


インターネットにはWi-Fiを用いて接続することができます。Wi-Fiは広く普及しているので、問題なく使うことができるでしょう。

通信規格は最新のWi-Fi 7に対応しています。ほかにも、Wi-Fi 6E (11ax)やWi-Fi 5 (11ac)などの従来の規格にも対応していますので、今使っているWi-Fiルーターをそのまま使うことができます。

LANケーブルを挿すための有線LANポートは搭載されていません。




レポート作成に使えるOfficeソフトを選択可能


大学では講義のレポートをパソコンを用いて作成する必要がありますが、DELL 14 Plus 2-in-1は講義レポートの作成に必要になるOfficeソフトをセットで購入することができます。もちろん、Officeソフトが必要なければ選択しなくても大丈夫です。

OfficeソフトはMicrosoft Office Home and Businessが用意されています。含まれるアプリは以下の表のようになっています。

 Office Home and Business Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、


レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。これらの3つのソフトを大学では良く使うでしょう。Outlookはメールソフト、OneNoteはデジタルノートになります。





ポート類やカメラ、マイク、スピーカーについて



ポート類


周辺機器との接続に用いるポート類は以下のようになっていて、よく使われるものがバランスよく搭載されています。






個人的にはUSB Type-Aポートがもう一つあっても良かったかなと思いましたが、問題ない範囲でしょう。残念ながらSDカードスロットは搭載されていません。




プレゼン、マルチモニターもOK


HDMIポートとUSB Type-Cポートはディスプレイ出力に対応しているので、プレゼンを行ったり、モニターをつないで2画面で作業するということにも問題なく対応することができます。

特にほとんどすべてのモニターやプロジェクターがHDMIに対応しているので、大学に持っていってプレゼンを行うことになっても問題なく接続することができます。


HDMIケーブルとHDMIポート。


実際にHDMIケーブルを使って、PCとモニターを接続してみたところ、PCと同じ画面を映し出すことができました。




また、PCの画面を拡張してPCとモニターとで別々の画面を表示して2画面で作業することも問題なくできました。




USB Type-Cポートも使えば、下の写真のように3画面で作業することもできます。







カメラとマイク


カメラとマイクはディスプレイ上部に搭載されています。カメラの画質やマイクの性能は特に問題ないと思いました。ビデオ通話で会話をするのも大丈夫でしょう。


カメラとマイクはディスプレイの上部に搭載。




スピーカー


スピーカーは本体底面に搭載されています。音楽を聴いたり動画を見たりした見たところ音の広がりが感じられ、音質は良かったです。




スピーカーを拡大したところ。








セキュリティ


指紋センサー


キーボードの右上には電源ボタン兼指紋センサーが搭載されています。ワンタッチでログインすることが可能になるので、セキュリティを高めつつ、パソコンを使い始めるのが簡単になります。


電源ボタン兼指紋センサー。



顔認証


残念ながら顔認証は搭載されていません。パスワード以外の認証方法としては、上述の指紋認証のみとなります。



プライバシーシャッター


カメラにはプライバシーシャッターが搭載されています。カメラレンズにカバーをかけることができる機能で、気がつかないうちにカメラに映っていたということを防ぐことができます。カメラレンズのすぐ上側にレバーがあり、手で動かすことでシャッターの開閉を行うことができます。

カメラを使わないときはシャッターを閉じておくと安心です。絶対に映ることはありません。


カメラに搭載されているプライバシーシャッター。レンズのすぐ上側にあるレバーを動かすとシャッターの開閉ができる。







静音性の確認


DELL 14 Plus 2-in-1にはパソコンの温度管理を行う機能が搭載されていて、これを使うことでパソコンの動作音を制御することが可能になります。

今回、この機能を使って、標準の最適化モードと静音モードでパソコンの動作音の大きさを計測しました。





動画を見たりインターネットをしたりなど、軽めの作業をしているときは静かに使うことができます。

CPUに大きな負荷がかかる作業をすると動作音は大きくなりますが、最適化モードでは他の一般的なノートパソコンと同程度~やや静かな動作音となりました。静音モードにするとより動作音は抑えられ、他の一般的なノートパソコンよりも静かになりました。

通常は最適化モードで問題なく使うことができます。もし、より静かに使いたいということであれば、静音モードにすると良いでしょう。

測定項目   測定値    
 最適化 静音 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
YouTube閲覧時 28~29db 
インターネットをしているとき
(タブを10個開いた状態)
28~29db 
CPU 100%使用時
(CINEBENCH R23実行)
35~38db 34~35db 







DELL 14 Plus 2-in-1の仕様と性能


DELL 14 Plus 2-in-1の仕様と性能を確認してみましょう。

OS Windows 11 Home / Pro
CPU Core Ultra 5 226V
Core Ultra 7 256V
Core Ultra 9 288V
メモリ 16GB / 32GB
ストレージ SSD 512GB / 1TB
 ディスプレイ   広視野角 光沢
FHD+ (1920x1200)
 グラフィックス インテルArcグラフィックス
光学ドライブ -
SDカード -
有線LAN -
無線LAN
指紋認証
USBポート USB3.2 × 1
USB Type-C × 2
(うち一つはThunderbolt 4)
HDMIポート
Office 選択可
Microsoft Office Home & Business 2024
 重さ  約1.61kg


今回のレビューで使用したDELL 14 Plus 2-in-1の主な仕様は以下の通りです。

OS: Windows 11 Home
CPU: Core Ultra 7 256V
メモリ: 16GB
ストレージ: SSD 1TB


OSはWindows 11 HomeまたはProから選ぶことができます。通常はWindows 11 Homeでまったく問題ありません。

CPUはCore Ultra 5、Core Ultra 7、Core Ultra 9から選ぶことができます。性能はCore Ultra 5 < Core Ultra 7 < Core Ultra 9となりますが、いずれもとても高性能なCPUです。

メモリは16GBまたは32GBとなります。

文系も理系も、CPUにCore Ultra 5、メモリ16GBを選択すればスタンダードな構成になります。余裕があればCPUをCore Ultra 7にしたりメモリを32GBにしておくと良いです。負荷のかかる作業にもしっかり対応できるようになります。


以下はCPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。



CPUのベンチマーク


CINEBENCH R23とCINEBENCH 2024というソフトを用いてCPUの性能を計測しました。

スコアはそれぞれ8851pts、442ptsとなり、高い性能であることがわかりました。多くの作業を高速に処理できます。

特にシングルコアのスコアが高いのが特徴的です。アプリを使う時にはシングルコア性能が高いほうが高速に動くことが多いので、とても快適に使うことができるでしょう。









SSDの読み書きの速度


SSDの読み書きの速度を計測しました。読み書きともとても高速です。快適に使えるでしょう。







グラフィックスの性能


グラフィックスの性能を3DMarkというソフトを使って測定しました。

一般向けのノートパソコンとしてはとても高いグラフィックス性能です。NVIDIA GTX 1650とほぼ同じくらい高い性能になります。







各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。


ベンチマーク  評価対象  スコア 
Fire Strike DirectX 11 7376
Night Raid DirectX 12 26995






外観の確認


DELL 14 Plus 2-in-1の外観を確認してみましょう。カラーモデルはアイスブルーです。

とても爽やかな色合いです。アルミニウムが素材として用いられていて、とても質感が良いです。




高さは16.39 mmとなっていてスリムな作りです。















ディスプレイは360度回転できるので、下の写真のように180度ペタッと開くことも可能です。












底面です。




ACアダプターと電源ケーブルです。




一般向けのノートパソコンのACアダプターとしてはやや大きいかなと思いましたが、問題のない範囲だと思います。




本体右側面です。





左側面です。




背面部分です。




手前側です。







まとめ


最後にDELL 14 Plus 2-in-1についてまとめたいと思います。

良いところ


・性能が高く、普段使いからAI、動画編集など幅広く使える
・爽やかなデザインで男性、女性ともに使いやすい
・ノートPCとしてだけではなく、タブレットとしても使える
・指で触って操作したり、アクティブペンでの手書き入力ができる


注意するところ


・sRGBカバー率は100%ではない
・顔認証は非搭載
・アクティブペンはオプション



今回実際にDELL 14 Plus 2-in-1を使ってみて、とても良い性能のノートパソコンで幅広い用途にしっかり使える製品だと感じました。

WordやExcel、PowerPoint、インターネット、ビデオ通話といった用途はもちろんのこと、動画編集や作品制作などの用途にも活用でき、AI性能が良いのもとても便利です。

ディスプレイのsRGBカバー率が100%ではないので、繊細な色表現が重要な作業にはあまり向いていませんが、通常の用途であれば問題なく使うことができるでしょう。

また、ノートPCとしてもタブレットとしても使え一台二役の活躍をしてくれるのはありがたいです。ペンでの入力もできるので、ノートをとったりイラストを描いたりといった通常のノートPCではやりづらい作業もできるのはとても便利です。



詳細はこちら → Dell 14 Plus 2-in-1 (直販サイト)








この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
著者の詳細はこちら





関連記事    

1.大学生に最適なDELLのノートパソコン 性能が良くて割安に購入できる
2.DELL Inspiron 16 AMD (5635)レビュー 広い画面で作業できる爽やかなデザインのノートPC
3.DELL Inspiron 14 AMD(5445)レビュー 爽やかなデザインで手頃な価格の高性能ノートPC
4.10万円以内で購入できる高性能ノートパソコン
5.大学生のノートPCにDVDドライブ(光学ドライブ)は必要か?
6.プログラミングに最適なノートパソコンの選び方







▲ このページの上部へ戻る