マウスDAIV 4Pレビュー 1kg以下の軽さで自宅でも大学でも快適に使える高性能ノートパソコン

2021年8月25日


DAIV 4P。機材貸出:株式会社マウスコンピューター


マウスコンピューターのDAIV 4Pは、14インチのサイズでわずか985gの超軽量なノートパソコンです。自宅で使うのはもちろんのこと、大学などの外出先に持ち運ぶことも簡単にできます。

最新のCPUを搭載し、サクサクと高速に動作します。文系から理系まで、幅広い作業に使うことができます。ポート類も充実していて、周辺機器との接続も安心です。

爽やかでスリムなデザインなので、大学生にとても良く似合います。

今回実際にDAIV 4Pを操作してみましたので、そのレビューをご紹介します。



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快適に使える高い性能で文系から理系まで幅広く使える


マウスコンピューターのDAIV 4Pはインテル製の最新CPU(Core i7-1165G7)と、16GB~64GBのメモリ、512GB~2TBの高速に動作するSSDを搭載した、とても性能の高いノートパソコンです。

実際にパソコンの性能を計測してみたところ、同じCPUを搭載した他のノートパソコンよりも高いスコアとなっていました。実際、パソコンの起動や終了は速く、アプリの動作も高速でサクサク使えます。




また、搭載されているグラフィックスはインテルIris Xeとなっていて、良い性能のものです。画像や動画の編集、軽めのゲームプレイなども楽しめます。下でも紹介していますが、ディスプレイの画質もとても良いので、趣味や学業でイラストやデザインを制作したりするなどの使い方ができます。




大学でレポートや卒論を作成したり、ネットで調べ物をするというようなことはもちろんのこと、プログラミングなどの負荷のかかる処理にも使えます。文系から理系まで幅広く使える性能です。






14インチのサイズで1kgを切る超軽量なノートパソコン


マウスコンピューターのDAIV 4Pは14インチのサイズで、重さがたったの985gしかない非常に軽量なノートパソコンです。13インチサイズのノートパソコンで1kgを切る製品はいくつかあるのですが、14インチで1kg以下のものはほとんどありません。非常に貴重な一台です。

画面が14インチになることで、文字も見やすくなって作業がしやすくなるうえに、1kgを切る軽さなので持ち運びもとても楽になります。




実際にDAIV 4Pの重さを計ったところ979gでした。カタログ掲載値よりも少しだけ軽かったです。




DAIV 4Pの上にA4ノートを置いて大きさを比較しました。奥行きはA4ノートと同じで、幅はA4ノートよりもほんの少しだけ大きいだけでした。とてもコンパクトにできています。




A4ノートとほぼ同じ大きさなので、カバンに入れてもかさばらずに持ち運ぶことができます。また、1kgを切る軽さなので、長時間持ち歩いても疲れにくいのがうれしいですね。通学に時間がかかる大学生にも優しいノートパソコンです。





爽やかな色合いでスリムなデザイン


マウスコンピューターのDAIV 4Pは、本体カラーがシルバーとなっていて、とても爽やかなデザインです。天板には製品名であるDAIVのロゴが刻印されていて、スタイリッシュなフォントでデザイン性も良いです。





本体の重さが985gということもあり、とてもスリムなノートパソコンです。




爽やかなデザインのノートパソコンなので、自宅で使うのはもちろんのこと、大学などの外出先で使う場合でも周りの景色になじんでとても使いやすいです。





sRGB 100%の映りの良い液晶ディスプレイを搭載


ディスプレイはとても映りが良いです。




sRGBカバー率は99.0%、sRGB比は104.2%となっていて、とても映りの良いディスプレイです。色域が広いので、多くの色を正確に表現できます。動画や画像を見たりするだけでなく、編集作業にも最適です。

もちろん、Officeソフトを使ったレポート作成やインターネットなどの作業も全く問題ありません。

sRGBカバー率 99.0%
 sRGB比 104.2% 
Adobe RGBカバー率  76.4%
Adobe RGB比 77.3%


視野角も広くなっていて、上や横など異なる角度から見ても綺麗に表示されます。見やすいディスプレイです。




タッチパネルではないので、画面を指で触って操作することはできません。

解像度は1920×1200(WUXGA)となっています。一般的な1920×1080(フルHD)のディスプレイよりも縦方向が長くなり、1画面で表示できる情報が増えますので、効率的な作業が可能になります。




ディスプレイのフレームは非常にスリムです。鉛筆と比べてみたところ、鉛筆の半分以下の幅です。非常に洗練された印象が感じられますし、本体サイズのコンパクト化や軽量化にもつながっています。









インターネットにはWi-Fiで接続


インターネットには無線LAN(Wi-Fi)で接続できます。最新の通信規格であるWi-Fii 6 (11ax)にも対応していますので、高速な通信が可能です。

もちろん、従来のWi-Fi 5 (11ac)なども問題なく使用できますので、現在持っているルーターをそのまま使うことができます。





講義のレポートや卒論作成に使えるOfficeソフトの選択が可能


大学の講義で課されるレポートや卒論・修論の作成に必要な、Officeソフトを選択することができます。

Microsoft Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。それぞれのバージョンに含まれるアプリは以下の表のようになっています。

 Office Personal Word、Excel、Outlook
 Office Home and Business Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote
 Office Professional Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote、
Publisher、Access


Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文はWordで、数値計算や集計、グラフ作成はExcelで、プレゼン資料の作成はPowerPointで行うことができます。

もし、PowerPointが必要なければOffice Personalを選択してください。Office PersonalにはPowerPointはありませんが、Word、Excelが含まれています。

Office ProfessionalはOffice Home and Businessに、さらにPublisherというDTPソフトとAccessというデータベースが含まれるようになります。より専門的な使い方をしたい人はこちらを選択してください。







キーボード


キーボードは下の写真のようになっています。手を置く場所(パームレスト)がしっかりと確保されています。スタンダードな日本語配列のキーボードで、問題なく使うことができます。電源ボタンはキーボードの右上に搭載されています。




キーの大きさや感覚など、特に気になる点はありません。




EnterキーやBackspaceキー、その周辺のキーについても問題ありません。とても使いやすいと思います。




キー同士の間隔は19mm、キーを押したときの深さは1.2mmとなっています。




タッチパッドです。









周辺機器との接続に必要なインターフェース


周辺機器との接続に必要なインターフェースは、よく使われるものがしっかりと搭載されています。

プレゼンなどで外部ディスプレイに出力できるHDMIポート、SDカードスロットが搭載されています。

また、USBポートは2種類で合計4つ(USB3.0×2、USB Type-C×2)搭載されています。複数のUSB機器を同時に接続することも問題ありません。








SDカードスロットはフルサイズのものに対応しています。軽量タイプのモバイルノートPCで、フルサイズのSDカードスロットを搭載している製品は少ないのでうれしいですね。デジカメやビデオカメラで良く使われるフルサイズのSDカードを直接PCで利用することができます。

SDカードは途中までしか入らないようになっているので、作業中にひっかけないように気をつけましょう。









HDMIポートを搭載し、プレゼンにも対応できる


HDMIポートが搭載されているので、HDMIケーブルを挿してモニターとつなげるだけで、簡単にプレゼンに対応することができます。モニターやプロジェクターなど、多くの機器がHDMIに対応していますので、プレゼンに困ることはないでしょう。




実際、DAIV 4PとモニターをHDMIケーブルで接続してみました。下の写真のように問題なくPCの画面を映し出すことができました。




また、USB Type-Cポートはディスプレイ出力にも対応しています。USB Type-Cに対応したディスプレイを接続することもできますので、状況に応じてHDMIまたはUSB Type-Cが選べるのはありがたいです。






カメラとマイク、スピーカーを搭載し、オンライン講義や英会話の勉強などにも対応できる


DAIV 4Pにはカメラとスピーカー、マイクが搭載されていますので、ZoomやSkype、Teamsなどのビデオ通話ソフトを使ったオンライン授業に問題なく対応することができます。

また、ネットで外国人と会話しながら英語が勉強できるオンライン英会話などにも使えるので、在学中に英会話を身につけたいという人も活用できます。

カメラとマイクはディスプレイ上部にあります。このカメラは顔認証にも対応しています。電源ONからログインまで、PCに触らずに行えますのでとても便利です。




スピーカーは本体の底面部に、左右1つずつ搭載されています。好みの問題もありますが、音楽を聞くのはスピーカーから直接聞くよりもイヤホンやヘッドフォンを通して聴く方が良いサウンドに感じました。

動画を見たり、ビデオ通話で人の声を聞くのはスピーカーからでも問題ないと思います。









パソコンの性能をコントロールする機能を搭載


DAIV 4PにはControl Centerというアプリが標準でインストールされていて、パソコンの性能をコントロールすることができます。標準設定はバランスモードで、静音モードにするとより静かに使うことができます。

下でも解説していますが、バランスモードではCPUに高い負荷がかかると動作音が大きくなるので、静かに使いたい場合は静音モードに設定すると良いでしょう。







静音性の確認


上述のパソコンの性能を制御する機能を利用して、バランスモードと静音モードで動作音の大きさを確認しました。

各モードとも、負荷のかからない作業をしているときは静かです。

CPUやグラフィックス(GPU)に負荷がかかるとバランスモードでは動作音は大きくなりました。ややうるさいと感じるかもしれません。

もし、動作音が大きいと感じる場合は、静音モードに設定すると良いでしょう。CPUやグラフィックスに負荷がかかっても、とても静かに使うことができました。


測定項目  音の大きさ  
バランスモード  静音モード 
PCの電源OFF時の室内の音量
(できるだけ無音の状態)
28~29db 
アイドル状態
(PCを起動し何もしていないとき)
28~29db 
YouTube動画閲覧時 28~29db 
インターネットをしているとき(タブを10個開いた状態) 28~30db  28~29db 
CPU 100%使用時 48~49db 28~30db 
ファイナルファンタジー14
漆黒のヴィランズをループ再生
CPU:30~60%
GPU:80~100%
45~48db  30~33db 






仕様と性能


マウスコンピューターのDAIV 4Pのスペックをご紹介します。なお、製品仕様・販売価格については変更となる可能性があることをご了解ください。

 OS Windows 10 Home / Pro
 CPU Core i7-1165G7
メモリ 16GB / 32GB / 64GB
ストレージ SSD 512GB / 1TB / 2TB
 グラフィックス インテルIris Xe
 光学ドライブ -
SDカード
スロット 
USBポート USB3.0 × 2
USB Type-C × 2
 HDMIポート
有線LAN -
無線LAN
 サイズ 14インチ
 液晶 1920×1200(WUXGA)
非光沢
 タブレット変形/
タッチ対応
-
 Office 選択可 
Office Home and Business
Office Personal
Office Professional
 重量 約985g  
 保証期間 1年(有償:3年)  


今回のレビューで使用したのは、以下のものです。メーカーからの貸し出し機になります。

CPU: Core i7-1165G7
メモリ:16GB
ストレージ:SSD 512GB
グラフィックス:インテルIris Xe


CPUはCore i7-1165G7となります。Core i5などの他のCPUは選択することはできません。下でも解説している通り、DAIV 4PはCore i7-1165G7を搭載したノートPCよりも高い性能を発揮しています。

メモリは最低で16GB、最大で64GBまで搭載することができます。デュアルチャネルということもあり、パフォーマンスがしっかり発揮されます。快適に使うことができるでしょう。

グラフィックスはインテルIris Xeが搭載されています。高いグラフィックス性能を必要とするアプリケーションを快適に動かすことができます。ゲームプレイもできますが、比較的軽めのゲームであれば楽しめるでしょう。重たいゲームはゲーミングノートPCなどを検討してみてください。

レポート作成に必要なOfficeの選択も可能です。Office Personal、Office Home and Business、Office Professionalから選ぶことができます。Word、Excel、PowerPointが入ったOffice Home and Businessがおすすめです。レポートの本文作成、数値計算・グラフ作成、プレゼンテーションなどに使えます。もし、PowerPointが必要なければ、Office Personalを選択すると良いでしょう。



以下は、CPUとストレージの性能、そしてグラフィックスの性能を専用のソフトウェアを用いて測定したものです。専門的な内容になりますので、読み飛ばしてもらって構いません。


CPUの性能


CPUの性能を測定しました。標準設定であるバランスモードです。

Core i7-1165G7を搭載した他のノートパソコンよりも、高いスコアとなりました。とても高速な処理が可能です。快適に動作するでしょう。

ネットやメール、Officeソフトなどの一般的な作業はもちろんのこと、プログラミングなどの負荷のかかる作業にも使えます。






また、上述のパソコンのパフォーマンスを制御する機能を使って、各モードでCPUの性能を計測しました。ご参考までにご覧ください。

静音モードにすると、バランスモードの約60%程度に性能は下がりますが、とても静かに使うことができます。


設定  スコア
(CINEBENCH R20) 
スコア
(CINEBENCH R23)  
マルチコア シングルコア  マルチコア  シングルコア 
バランス 2257 568 5762 1405
静音 1321 485 3393 1247




ストレージの性能


SSDのアクセス速度を計測しました。読み書きともにとても高速です。パソコンの動作がとても快適になります。







グラフィックスの性能


グラフィックスの性能を測定しました。インテルIris Xeでデュアルチャネルのメモリ搭載ということで、しっかりと性能が発揮されています。








各ベンチマークテストの評価対象とスコアを表にすると以下のようになります。

ベンチマーク 評価対象 スコア
Fire Strike DirectX 11 3790
Night Raid DirectX 12 14305






外観の確認


DAIV 4Pの外観を確認してみましょう。

まず天板を閉じたところです。本体カラーは爽やかシルバーです。DAIVのフォントもかっこいいです。





重さ985gというとても軽いノートパソコンということもあり、とてもスリムな筐体です。




ディスプレイのフレームが非常に細く、外観的にも洗練されて見えます。












スタンダードなキーボードで、とても入力しやすいです。キーの色はブラックとなっていて、シルバーの本体カラーに良くマッチしています。




真横から見たところです。とてもスリムです。




後ろ側から見たところです。












左側面です。セキュリティロックスロット、USB Type-Cポート、USB3.0、SDカードスロット、ヘッドフォン出力端子が搭載されています。




右側面です。USB Type-Cポート(Thunderbolt 4)、USB3.0ポート、HDMIポート、電源コネクタが搭載されています。




本体背面部です。




本体手前側です。





まとめ



最後にマウスコンピューターのDAIV 4Pの良い点と気になる点をまとめています。

良い点


・14インチのサイズでわずか985gと非常に軽くて使いやすい
・自宅で使うだけでなく、持ち運びもできる
・高い性能
・爽やかなデザイン

気になるところ


・高負荷時に動作音が大きくなる
・指紋センサーはなし


マウスコンピューターのDAIV 4Pは1kg以下の非常に軽量なノートパソコンで、自宅で使うだけでなく、大学などの外出先にも持ち運ぶことができます。性能も良く、快適に使うことができるでしょう。

軽量で持ち運べるノートパソコンを探している方は是非検討してみてください。



現在、マウスコンピューターの直販サイトではセールを実施中で、DAIV Zシリーズが通常価格よりも安く販売されています。



詳細はこちら → DAIV Z4(直販サイト)






この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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