世界初のノートパソコンは日本製って知ってた?

更新日:2025年2月3日




先日、Dynabookのパソコンの展示会があったので参加してきました。

展示会ではDynabookの歴史ということで、これまで発売されたノートパソコンが展示されていて、その中に世界初のノートパソコンがありました。

その世界初のノートPCについて、中身等を見ることができたのでレポートしたいと思います。




世界初のノートパソコンは東芝(現Dynabook)製


世界初のノートパソコンは東芝製です。今は当たり前のように使われているノートパソコンを日本メーカーが世界で最初に出したというのは、なんだかとてもうれしかったです。

初めてのノートパソコンが世に出たのは1989年のことらしいです。下の写真がそのパソコンで、Dynabook J-3100 SS001というモデル名のようです。

東芝のパソコン事業は、当時からの製品名であるDynabookという会社に分社化されて現在も継続されています。







パッと見ると、ディスプレイのフレームは太いし、本体の厚みもあるし、歴史を感じるデザインですが、現在のノートパソコンとほとんど変わらないサイズ感を1989年に実現できているのはすごいなと思いました。


ちなみに、2025年現在発売されている最新のノートパソコンが以下の写真です。デザインが現代風でかっこいいですね。







35年間でノートパソコンはどのように進化したか?


世界初のノートPCが登場したのが1989年で、2024年までの35年間でどのように変わったかを見ることができました。主な仕様の違いは以下の写真のようになっています。




ストレージ(データを保存する領域)は、1989年はたったの1.5MBしかなかったのは驚きです。今ならWordファイル1つを保存することも難しいですね。

しかも、10.1インチのサイズで2.7kgという重いノートPCです。現在では考えられないことですが、当時としては「こんなに軽いパソコンがあっていいのかぁ!」っていう感じで、すごく画期的なことだったんだと思います。

これが全てのスタートで、現在も基本的にこの流れが続いているということはすごいことです。0を1にするのはすごく苦労があったと思いますが、それを日本企業が実現したというのは同じ日本人としてとても誇りに感じます。


また、世界初のノートPCであるDynabook J-3100 SS001の中身も見ることができました。

下の写真は、Dynabook J-3100 SS001をディスプレイ、バッテリパック、マザーボード、キーボードに分解したものです。




中身はこんなかんじになってたんですね。個々のパーツが大きく、隙間も広いように感じます。





次の写真は、2024年発売の最新のノートパソコンであるdynabook Rシリーズです。




Dynabook J-3100 SS001と比べると各パーツが小型化されていて、パーツ同士の間隔も詰まっています。技術の進化が感じられますね。








過去の他のパソコンも見てみた


他にもDynabook(東芝)の過去のパソコンも見ることができました。

下の写真はDynabook J-3100GTというモデルです。発売日は1987年となっていて、上記のDynabook J-3100 SS001よりも古い機種です。こちらが世界初ノートPCなのでは?とおもったのですが、どうやら違うようです。

Dynabookのホームページを見ると「ラップトップPC」というジャンルになるのかなと思いました。ただ、ラップトップPCもノートPCも同じ意味では?と思ったのですが、そこは謎です・・・。見た感じは上述のDynabook J-3100 SS001よりも重そうで、確かにノートPCというにはごついかなと思いました。




これが2007年になると下の写真のように進化します。デザインがシュッとして、現在のノートパソコンとの違いが少なくなってきましたね。




ちなみに、筆者の家にあった2003年購入のDynabookのノートパソコンが下の写真のものになります。ややもっさりとしたデザインですが、さすが世界初のノートPCを作った会社の製品だけあって、10年以上故障することなく動かすことができました。


筆者の自宅にあった2003年購入の東芝製dynabook。





まとめ


世界で初めてノートPCが登場して35年以上が経ちました。世界初のノートPCと最新のノートPCを見比べると、基本的な構成が現在も継承されていて、技術の積み重ねと進化がずっと続けられているんだなと感じました。

その世界初のノートPCを日本企業が生み出したというのは、日本人としてとてもうれしいです。



Dynabook製のノートパソコンdynabookの製品情報を解説しています。自宅などで使いやすい15.6インチノートPCや、持ち運びにも便利な薄くて軽い13.3インチノートパソコンなどをご紹介しています。

詳細はこちら → dynabookの製品の概要




この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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