大学生の使用用途で比較するノートパソコンの性能


大学生にとってノートパソコンの使用用途は、主に大学での学業に関するものとプライベートでの使用の2つに分けることができます。大学やプライベートでは、それぞれどのような使い方があってどれくらいの性能を必要とするのでしょうか?以下では、用途ごとに必要なスペックを表にしてまとめてみました。


はじめに、このページで登場するCPUの分類は以下のようなクラス分けをしています。

 クラス CPU 
 ハイスペック  Core i7
 スタンダード  Core i5
 エントリー  Core i3, Celeron , Pentium


ハイスペックはCore i7、スタンダードなものはCore i5、エントリーモデルはCore i3、Celeron、Pentiumになります。CPUについては、大学生のノートパソコンに最適なCPUは何?のページでも紹介していますが、ハイスペックは高性能なもの、スタンダードは標準的なバランスの良い性能、エントリーはスタンダードよりも性能が低く、高い負荷がかかる処理には向いていないものと思っていただければ大丈夫かと思います。


大学での学業でよく行う処理


ノートパソコンを大学での学業に使用する場合の必要なスペックを用途別にまとめてみました。必要となるメモリとCPUの性能を表形式にしています。


表に書いてあるメモリの値やCPUのクラスは、各用途で十分に動作するものを記載しています。ここに書いてある値以上のメモリを積んだり、より高いクラスのCPUを使っても全く問題ありません。より快適な環境が手に入るでしょう。


 用途  メモリ  CPU
レポート文書作成 4GB エントリー
レポートグラフ作成 4GB エントリー
卒業研究(文系) 4GB エントリー
卒業研究(理系) 4GB/8GB スタンダード
卒論・学会発表 4GB エントリー
論文管理・作成 4GB エントリー
画像処理・デザイン 4GB/8GB スタンダード
計処理・数値解析 4GB/8GB スタンダード
数学 4GB/8GB スタンダード
化学 4GB/8GB スタンダード
プログラミング 4GB/8GB スタンダード
CAD 8GB ハイスペック



1.レポート文書作成、グラフ作成

講義のレポート提出に必須となるWordを用いたレポート文書の作成やExcelでのグラフの作成といった作業は、比較的軽い処理になります。メモリもそれほど必要ではありませんし、CPUもエントリークラスのものでも大丈夫です。文系でも理系でも大きく変わりはありません。



2.卒業研究(文系・理系)

レポート作成と並んで最もパソコンの使用頻度が高い卒業研究ですが、文系と理系ではその内容が大きく異なります。そのため、求められるパソコンの性能にも違いが出てきます。


まず文系はそれほど重い処理をすることはないでしょう。文献を読んで卒論としてまとめるといったことが中心になります。講義レポートのボリュームが多くなるくらいと考えても差し支えありません。メモリは4GBあれば十分ですし、CPUもエントリークラスで大丈夫です。


一方理系の学生は、コンピューターをフルに活用する場合が多くあります。シミュレーションや統計解析を行ったりすることもあれば、実験で得られた画像を加工して実験レポートとして研究室のミーティングで発表するということもあります。実験データをソフトを使って解析しながら、文章を書いたりネットで調べ物をしたりなど、いくつものソフトを立ち上げて作業することも多いです。


理系ではこのようにパソコンをフル活用する場面が多いですので、メモリは最低でも4GB、できれば8GB、CPUはスタンダードもしくはハイスペックのものを準備しておいた方が良いです。



3.卒論・学会発表資料作成

人によっては卒業研究で得られた成果を学会で発表する機会に恵まれるかもしれません。学会で発表する機会がなくても、卒論発表として研究室のスタッフの前や学部の教授陣の前で発表する機会は必ずあります。


卒業研究の成果をまとめるには、PowerPointを使ってデータをポスター形式にしたり、プロジェクタで映し出して見えるように作成することになります。卒論をまとめると聞くと大変そうに思いますが、パソコンの処理的にはそれほどたいしたことはありません。メモリもCPUもそれほど必要としない操作になります。



4.論文管理・作成

珍しいケースですが、4年生のうちに論文を書く人もいるかもしれません。4年生で論文を書くことがなくても、大学院に進学した場合には論文を書く人の割合は増えます。論文を書くにはWordを使います。投稿する論文ごとに規定がありますが、Wordで作成して提出することが一般的です。Wordでの処理は上に書いたように比較的軽い処理ですので、パソコンの性能はそれほど高くなくて大丈夫です。


研究においては論文を書くだけでなく、論文を読むことも増えます。有用な論文はいつでも参照できるように専門の論文管理ソフトを使うことが多いです。有名なところではEndNoteというソフトがあります。研究室の費用で購入し、スタッフに配布しているところも多いです。EndNoteをはじめ、論文管理ソフトは軽いものが多いです。パソコンのスペックはそれほど必要ありません。



5.画像処理、デザイン

実験で得られた画像データを処理したり、卒論や論文に使う図表のデザインをするのに、画像編集ソフトが良く使われます。デザイン系の学部の人であれば、イラストやデザインを描くのに画像処理ソフトを使う割合が高くなるでしょう。


画像処理やデザインなどの処理はスペックを要求する場合が多いです。エントリーモデルでは動作が重くストレスを感じてしまいます。少なくともメモリは4GB、できれば8GBあると良いです。CPUもスタンダードクラス以上のものが欲しいところです。



6.統計処理・数値解析

統計処理や数値解析も理系の研究室で良く行われる処理です。これらの処理は扱うデータ数が少ないうちはそれほど重くはならないのですが、データ数が増えるにしたがって多くのメモリ容量が必要になることが多いです。研究では多くのデータを解析することもあるので、少なくともメモリは4GB、できれば8GBあると良いです。CPUもスタンダードクラス以上のものだと快適に動作するでしょう。



7.数学、化学

数学と化学の分野はいくつか有名な専門ソフトがあります。数学でMathmatica、化学の分野はChemBio,ChemOffice,ChemDrawといったソフトです。個人で買うにはとても高価なソフトですが、個人のPCにインストールして使うこともあります。

これらのソフトがスムーズに動作するように少なくともメモリは4GB、できれば8GBあると良いです。CPUもスタンダードクラス以上のものだと快適に動作するでしょう。



8.プログラミング

工学系、情報系の学部などでプログラミングを行うことがあります。シミュレーションやアルゴリズム開発、データ処理などにプログラムを作成します。プログラムを書くこと自体はそれほどスペックを必要としませんが、プログラムを実行する場合にパソコンの性能が効いてきます。低性能なパソコンだとプログラムの実行に時間がかかってしまいます。



9.CAD

建築系などCADソフトを使うことがある場合には、高いスペックのパソコンを購入しておいた方が良いです。CADソフトはメモリも多く必要としますし、処理も重いです。低性能なパソコンだと全く使い物になりません。ハイスペックのパソコンを準備しておきましょう。





自宅などプライベートでよく行うこと


自宅などでパソコンを使うときによくある使用用途と、必要な性能を以下にまとめました。

 用途  メモリ  CPU
写真の分類・管理 4GB エントリー
インターネット 4GB エントリー
メール 4GB エントリー
動画視聴 4GB エントリー
ショッピング 4GB エントリー
ニュース・情報収集 4GB エントリー
旅行の手配 4GB エントリー
ブログの作成・更新 4GB エントリー
DVD鑑賞 4GB エントリー
家計簿をつける 4GB エントリー
年賀状を作る 4GB エントリー
音楽を聴く 4GB エントリー
 画像を編集する 4GB/8GB スダンダード
 動画を編集する 4GB/8GB スダンダード
 イラストを描く 4GB/8GB スダンダード
 ゲームをする 8GB  ハイスペック
+グラフィック
ボード

表に書いてある通り、写真の分類やインターネット、メール、動画の視聴といった処理は比較的軽い処理になります。普通に使う分にはそれほど性能を必要としないと思ってもらって大丈夫です。


ただ、画像や動画の編集、イラストを描くといった処理はネット閲覧などに比べると重い処理になります。エントリークラスのパソコンでは動作が遅くなったりしてストレスを感じてしまうこともあります。スタンダートクラス以上のCPU、メモリは4GB以上はほしいところです。


もし趣味でゲームをするということであれば、メモリは最低でも8GB、ハイスペッククラス以上のCPUとグラフィックボード(RadeonやGeForceなど)が搭載されたパソコンを購入する必要があります。


注意しておきたいことは、1つの処理は軽くても複数同時に実行すると重くなることです。たとえば、ホームページを作成することを考えてみましょう。


デジカメやスマホで撮った写真をパソコンに取り込んで、インターネットを開いてブログにアップします。取り込んだ写真の大きさを画像編集ソフトで修正することもあるでしょう。ブログを更新する際にブラウザのタブやウィンドウが複数開いていたり、パソコンで音楽を聴きながら作業をすると、これだけで4つのソフトを同時に起動していることになります。複数のソフトを立ち上げると低スペックなパソコンだととたんに重くなってしまいストレスを感じてしまいます。


1つ1つの処理は軽くても複数実行すると重くなりますので、メモリが少なすぎないか、エントリーモデルでも大丈夫かどうか検討してみてください。


できるなら余裕をもった構成にしておくと、複数の作業を同時に行っても快適に使うことができます。



スタンダード、ハイスペック、エントリー・ノートパソコンのおすすめは何?


このサイトでは、上記のスタンダード、ハイスペック、エントリーに対応したお勧めのノートパソコンを紹介していますので、ご参考にしてみてください。
 
スタンダード レポート作成や動画鑑賞など大学からプライベートまで幅広く使える標準ノートPC
ハイスペック 動画編集や理系の研究用途などの高負荷な処理にも使えるハイスペック・ノートPC
エントリー レポート作成、インターネット、メールが中心のライト・ユーザー向けノートPC





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