HP EliteBook 820G3レビュー コンパクトな12.5インチノートPC


HP EliteBook 820G3は12.5インチのコンパクトなサイズで、持ち運びに便利なノートパソコンです。

インターフェースも充実していて、周辺機器を接続するような場合も便利です。


実際にHP EliteBook 820G3を使ってみましたので、レビューをご紹介します。



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コンパクトで軽く、持ち運びに便利なノートパソコン


HP EliteBook 820G3は12.5インチのサイズで、重さが約1.26kgのノートパソコンです。このサイズで1.26kgというのは少し重いかなと思ったのですが、見た目がコンパクトということもあり、実際にもってみると軽く感じました。


実際、下の写真のように片手で簡単に持ち上げられます。ちなみにこの写真でノートパソコンを持ち上げているのは女性です。女性の方でも持ち運びが楽なノートパソコンと言えます。





12.5インチのサイズはどれくらいかというと、下の写真のように、A4ノートとほぼ同じ大きさになります。








パソコン本体の厚みは約18.9mmです。20mmを切っていて、薄いノートパソコンです。


大学にもっていくカバンに入れてもかさばらず、教科書やノートと一緒にスッキリと持ち運ぶことができます。





インターネットやメール、レポート作成が快適に行える性能


今回のレビューで使用したのは、CPU: Core i5-6200U、メモリ:8GB、ストレージ:SSD 500GBのものです。


CPUは2世代前のものですが軽快に動作しました。メモリも性能が良く、ストレージもSSDにしているので高速に動作します。実際に使用してみると快適に使用することができました。


インターネットをしてもサクサクとページが表示されましたし、文書を書くのも問題ありませんでした。大学の講義のレポートを作成するのにも快適に使えます。プライベートでも学業においても、十分な性能を持っていると言えます。ただ、下の性能のところでも紹介していますが、CPUが2世代前のものなので、長く快適に使うためにも、なるべく良い性能のCPU、メモリ、SSDを組み合わせることをおすすめします。






レポートや卒論の作成に使えるMicrosoft Officeを選択可能


大学では講義のレポートを提出する必要があります。パソコンで作成してそのまま教授あてにメールで送信したり、印刷して紙で提出することになります。


いずれにしても、パソコンを使ってレポートを作成するのですが、その時によく使われるのが、MicrosoftのOfficeという製品です。大学の先生のパソコンには確実にインストールされていますし、企業に就職してからも、書類や資料を作るといえばOfficeが利用されます。


Officeには複数のアプリケーションが含まれていて、レポート作成によく使われるのはWord、Excel、PowerPointです。


そして、Word、Excel、PowerPointが全て入っているのはMicrosoft Office Home and Businessになります。直販サイトでは、EliteBook 840G3を購入時に Microsoft Home and Businessを選択できるようになっているので、ノートパソコンが手元に届いたらすぐに使えるようになっています。


もし、PowerPointがいらない場合は、Microsoft Office Personalを購入すれば大丈夫です。WordとExcelが含まれています。






VGAポート、有線LAN、SDカード、スマートカードリーダーなど、充実のインターフェース


HP EliteBook 820G3のインターフェースは充実しています。


プレゼンのために使う出力用ポート、外付けハードディスクなどの周辺機器を接続するためのUSBポート、LANケーブルを使ったインターネット接続、SDカードスロット、そしてskypeなどのビデオチャットができるWEBカメラに対応しています。


では、実際に詳しく見てみましょう。


まず、本体左側には下の写真のようなポートが搭載されています。





そして本体右側は、以下のようになっています。






外付けハードディスクやUSBメモリなどの周辺機器を挿すことができるUSB 3.0ポートが、左右に1つずつ搭載されています。2つあればたいていの状況に対応できます。足りなくなるということはないでしょう。


また、USB Type-Cポートも1つ搭載されています。USB Type-Cは新しいUSBの規格で、対応する周辺機器も少しずつ増えてきています。


大学でプレゼンを行う場合にはVGAポートやDisplayportが使えます。HDMIポートもよく使われるのですが、残念ながらHP EliteBook 820G3には搭載されていません。必要な場合は、別途アダプターを購入して対応する必要があります。VGAポートに対応している機器は多いのでたいていの場合大丈夫ですが、プレゼンを行う段階になったらHDMIが必要かどうか確認してみると良いでしょう。


有線LANポートも搭載されています。インターネットには、無線LANでも有線LANでも接続することが可能になります。薄型のノートパソコンでは無線LANしか使えないことが多いので、このノートPCはとても便利です。


SIMスロットは搭載されているのですが、残念ながら日本国内では使用できないようです。SIMカードを用いたインターネット接続はできませんのでご注意ください。


スマートカードリーダーはICカードを読み取ることができます。大学生のうちは、あまりこの機能は利用しないかもしれません。






SDカードスロットは、本体の底面にあります。本体を少し持ち上げてカードを挿すようにすると、やりやすかったです。


SDカードはフルサイズのものに対応しているので、一眼レフなどのデジカメのデータも管理できます。スマホなどで使うmicroSDカードの場合は、microSD→SDカードへの変換アダプターを使うと、このスロットに入れることができます。


WEBカメラも搭載されています。顔の正面に位置する場所にあります。オンラインでの英会話レッスンや、友達とのビデオチャットに使うことができます。








12.5インチのサイズでも快適に作業ができる


「12.5インチのサイズだとちょっと小さいかな」と思われるかもしれませんが、キーボードは入力しやすくなっています。


まず、キーボード全体は下の写真のようになっています。キーとキーの間隔は18mmです。13インチや15インチのノートパソコンに搭載されるキーボードとほぼ同じで、狭苦しくなく快適に入力できます。


キーを押したときの深さは1.5-1.7mmとなっていて、最近のノートパソコンとしてはやや深めです。その分、しっかりとした打鍵感が感じられます。個人的にはとても好きな深さです。






キーボードの拡大写真です。真ん中にはデュアルポイントと呼ばれるボタンが搭載されています。このボタンをクリクリと指で動かすことによって、マウスポインターを動かすことができます。キーボードに置いた手をあまり動かすことなく、マウスを操作できるのが便利な点です。




一方で、デュアルポイントによってGとH、Bのキーの一部が削られてしまう形になっています。これらのキーを押すときに、ときどきデュアルポイントに指がひっかかってしまうことがありました。慣れないうちは、少し入力しにくいと感じるかもしれません。


タッチパッド部分です。最近のノートパソコンとしては珍しく、全部で4つのクリックボタンがついています。左右のクリック×2という形になっています。キーボードに手が置いてあるときは上部のクリックボタンが使いやすく、タッチパッドに手がかかっているときは下側のクリックボタンが押しやすいです。なかなかよく考えられているなと感じました。







ディスプレイはHD液晶


ディスプレイはHD液晶で、解像度は1366×768となっています。最近のノートPCに多く搭載されているフルHDは解像度が1920×1080なので、それと比べると解像度は下がります。


解像度が下がると1画面に表示できる情報量が少なくなるので、ウィンドウを2つ並べて表示するような場合に画面が狭いと感じるかもしれません。ただ、文字は大きくなりますので、文字が読みやすく目が疲れません。


また、真正面から見た時は綺麗に見えるのですが、斜めから見ると、表示される色によっては少し暗く感じました。画質を気にしない人であれば問題ないレベルですが、画質を気にする場合には注意してください。





指紋認証でセキュリティを高められる


HP EliteBook 820G3には指紋センサーが搭載されています。


他人が勝手にログインするのを防止するのに役立ちます。パソコンには、大事なデータや人に見られたくないデータがたくさん保存されていくので、この機能があると安心できます。特に、大学やカフェなどに持ち運ぶような場合には、離席している間に勝手に触られる可能性もありますので、セキュリティを高めておくことに越したことはありません。




また、指紋認証でログインできるようにすると、パソコンを起動したときに、パスワードを入力する手間が省けます。ワンタッチでログインできるのはとても便利です。




性能と仕様


HP EliteBook 820G3のスペックをご紹介します。

 OS Windows 10 Home / Pro
Windows 7 Professional
 CPU Core i3-6100U
Core i5-6200U
Core i7-6600U
メモリ 4GB / 8GB / 16GB
ストレージ
SSD 
HDD 500GB / 1TB
SSD 128GB / 256GB / 512GB
 光学ドライブ  なし
有線LAN
無線LAN
 HDMI -
 VGA
 Displayport
 SDカード
スロット
 スマートカード
リーダー
USB USB 3.0 × 2
USB Type-C × 1 
 サイズ 12.5インチ     
 液晶 HD
非光沢
1366×768
 Office 選択可 
Office Home and Business  
Office Personal
 カラー ナチュラルシルバー  
 重量 約1.26kg 
 保証期間 1年(有償:3年)  


HP EliteBook 820G3に搭載されているCPUはCore i3-6100U、Core i5-6200U、Core i7-6600Uとなります。Core i3が一番性能が低く、Core i7が一番性能が高くなります。現在は第8世代のCPUになっていますので、2世代前のCPUになります。その分、パソコン本体の価格が下がっていて、購入しやすくなっています。


CPUは2世代前のものですが、今回Core i5-6200U、メモリ8GB、SSD 512GBのものを使ってみたところ、遅いと感じることはありませんでした。ネットも快適で、文書作成も問題ありません。


ただ、これらのCPUは発売から少し時間が経っていますので、なるべく良い性能のものを選んでおくと長く使い続けることができます。また、メモリも多く積んでおくと快適さが継続します。


そのため、文系はCore i5でメモリ8GB、理系はCore i7を選択し、そしてメモリは8GB以上にするのがおすすめです。


ストレージはHDDでも問題ありませんが、持ち運びを考えているのであれば、振動や衝撃に強いSSDを選択するのがおすすめです。SSDにすると、ハードディスクよりも高速に動作するので、より快適に動作するようになります。なるべく長く快適に使い続けるという点でもSSDが良いです。


OSはWindows 7または10を選ぶことができます。ビジネスパーソンであれば、Windows 7 Professionalが必要な場合もありますが、大学生の場合はWindows 10を選択してください。Windows 7のサポートは2020年で切れてしまうので、在学中にOSをアップグレードしなければなりません。Windows 10であれば2025年まで大丈夫です。


Windows 10 HomeとProで迷ったら、通常はWindows 10 Homeで大丈夫です。ストレージの暗号化機能などを利用したければ、Windows 10 Proを利用した方が便利ですが、価格は少し高くなります。


レポートや卒論作成に必要になるMicorosoft Office Home and Businessも選択できます。Word、Excel、PowerPointが入っています。PowerPointが入っていないMicorosoft Office Personalも選択可能です。PowerPointが入っていない分、価格は下がります。






外観の確認


それではHP EliteBook 820G3の外観を確認してみましょう。

まず天板を閉じたところです。





前から見たところです。
















後ろから見たところです。









キーボードです。






キーボードの上部にはスピーカーが搭載されています。






本体右側面です。USB Type-Cポート、Displayport、マイク・ヘッドフォン端子、USB3.0ポート、有線LAN、拡張コネクタ、SIMスロット、電源コネクタが搭載されています。拡張コネクタは、専用のドッキングステーション(別売り)を接続するときに使用します。また、SIMスロットは日本国内では使用できません。






本体左側面です。VGAポート、USB3.0ポート、スマートカードリーダーが搭載されています。




手前部分です。



背面部分です。






まとめ


HP EliteBook 820G3は12.5インチサイズの、持ち運びに便利なノートパソコンです。


コンパクトながらもインターフェースが充実しています。CPUは2世代前のものですが十分に使うことができ、その分価格が安くなって購入しやすいです。



PCの詳細はこちら → HP EliteBook 820 G3 icon(直販サイト)





この記事を書いた人

  石川
ITエンジニア。2014年から2024年現在まで10年間、約450台以上のノートパソコンのレビューを実施。プログラマー兼SEとして、システムやアプリの開発に携わっています。保持資格:応用情報技術者、基本情報技術者、英検準1級等 
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